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John Galliano 11SS Collection

John Galliano 11SS Collectionのインスピレーション・ソースは、1920年代後半のパリにおいてJean CocteauやMarc Chagall、Henri Matisse、Tsuguharu Fujitaらを含む50人を超えるアーティストに映画の中で使用すると嘘を付き、ポートレイトを描かせた偽りの女優"Maria Lani"。一人のモデルを多くの画家が描くという構図そのままに、コレクションの各Lookはそれぞれ似ているようで異なる表情を持っていましたね。

スネークスキンなどのトレンチコート、カーディガンにワイド・トラウザー、クロップドジャケットにウエストベルト、ネオンカラーのレイヤード・スカート、オリエンタルな雰囲気のシルク・着物ローブなど、それらをオーガンザやギャザーなどのフェミニンな要素に組み合わせて描く女性像はJohn Gallianoらしさに溢れたもの。インスピレーションがなんであれ最終的なランディング・ポイントはいつも通り、といったところでしょうか。Christian Diorでのクリエイションよりも自由にコレクションをしているのが伝わってきますね。Opera Comiqueの華美なランウェイを除けば、それらはとてもウェアラブル方向性だったと思います。カラーパレットに関しては、ターコイズブルーの使われた方が個人的に好きな感じでした。

Stephen Jonesによるヘッドドレスは各々のLookに完璧にマッチ。イヴニングに関しては、シフォン・ドレスはシンプルな印象で、ベテランのYasmin LeBonのブラックのトレンチ・ドレスは面白かったですね。ベテランモデルと言えばMarie Sophie Wilsonも雰囲気が素晴らしく、存在感があってコレクションにワントーンを加えていたと思います。

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posted by PFM