This is Not here - *//LIKE TEARS IN RAIN

Who will succeed to designer of Chanel?

少し前から話題になっている、Karl LagerfeldがChanelの後継者としてHaider Ackermannの名前を挙げた。もし仮に・・としてもそれが実現した場合のことはちょっと想像できないのですが、どうなのでしょうね。Karl Lagerfeldは自分には無い表現をしているHaider Ackermannのクリエイションに魅かれているのだと思うのですが、個人的にChanelに期待する表現はクセの無い、ある意味で漂白されたものなので、Haider Ackermannは少し違うかな?と思っています。

The Cutの以前の記事のコメント欄には、「ヴェルトハイマー家(Chanelのオーナー)がそんなドラスティックなリスクを犯すとは思えないよ。」「Riccardo Tisciの後任としてGivenchyでのHaider Ackermannを想像します。」「Margielaにはノーと言ったのに、何故、Karlにはイエスと言うの?」といったコメントなどがあって面白いですね。また逆に、「ここ数年のChanelはとても退屈なので、Haider Ackermannは多くのエネルギーをChanelに与えることができるのでは?」といった感じの意見もあって考えさせられます。余談になりますが(ここ数年のChanelが退屈かどうかは別にして、)"Extravagant fashion shows can't compensate for the repetitiveness of the clothes."という指摘は同意できる意見ですね。

実際問題どうなるのかはその時が来なければ何とも言えませんが、良くも悪くも新しさを追求するモードにおいてブランドは再発明され続ける必要があるので可能性は無くは無いかなと思います。個人的には、以前噂が流れていたAlber Elbazの方がクリエイションの方向性的には有り得ると思っていたりしますが。いずれにせよ、誰が就いたとしてもKarl Lagerfeldの後任を務めるのは、そのクオリティとプロダクティビティの面でとても大変なのですけれどね。何をやったとしても高確率で批判されるでしょうし・・。

そんなKarl LagerfeldはMetiers d'Art Collectionの後、VolkswagenのCampaignの撮影のためにプライベートジェットでベルリンに向かったと報じられていましたね。創造するものの量(速度)と質が担保できているのは、彼の周りには優秀な人間が多数いるのだろう、と容易に想像できるのですが、チームに恵まれるということも一つの才能かなと思います。コントロール・フリークだったとしても、自分の得手・不得手と一人の人間にできることの限界を見極めることは表現者としてはある程度考えておく必要があることでしょうし。
それにしても相変わらずのワーカホリック振り。彼の代わりになる人間なんていないよね、というのが現時点での答えになることは間違いなさそうですね。

posted by PFM