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Gucci 11-12AW Collection

予定調和でも退屈でもなく、シネマチックでミステリアスな魅力を40年代のスタイルと70年代のエネルギーによって描きたかったというFrida GianniniによるGucci 11-12AW Collection。インスピレーションソースは、Bob RichardsonによるAnjelica Hustonの写真とFlorence and the MachineのFlorence Welchから。

カラーパレットにはエメラルドグリーンやパープル、ワインレッドにオーカーといったミステリアスな色をセット。フレア・トラウザーを用いたマスキュリン・テーラリング、リボンタイやスカーフ、ブライトカラーのファー・ボレロ、アクセントの効いたマイクロベルト、スネークスキンにパテントレザー、そして、存在感のあるサングラスにフェドーラ・ハットなど、70年代インフルエンスによって駆動されたコレクションはミステリアスでありつつも誘惑的な感じがありましたね。イヴニングで登場したハンドメイドのシルク・フラワーを飾ったシフォンのガウンはテンプテーショナルな雰囲気もあったかなと思います。
センシュアルでラグジュリアスなPat McGrathによるメイクアップ、マスキュリンな空気感とセクシーさを併せ持つ、Luigi Murenoによる羽の付いたポニーテールもLookによく似合っていましたね。

新しさに関する言及がほとんどありませんでしたが、コレクションの方向性としては個人的に好きな感じでした。上品さよりもある種の無機的な完成度と官能性が優先されるのはフリーダらしかったかなと思います。

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