Lanvin 11-12AW Collection
"Weeping Willow"をランウェイにセットして行われたAlber ElbazによるLanvin 11-12AW Collection。ランウェイの木が示す意味はエルバスによると、"A willow is for emotion, femininity and comfortable roots,"とのこと。
ランウェイショーはミニマルで純粋さを持ったスクウェアで直線性のあるシルエットから始まり、それが色と曲線性を持ったシルエットへと遷り変わっていくという流れでの進行でしたね。
カラーパレットはいつものようにブラックやネイビー、ブラウンといったシックな配色をメインに据え、終盤でオレンジやフクシア・ピンクをフィーチャー。マテリアルに関しても前半のウールがガザルへと変化して行き、シリアスさを伴ったLookが後半に掛けてオプティミズムを纏うかのようにスライドしていくのがドラマチックでした。深く被ることで目線を隠したワイドブリムハットが、素敵な髪飾りに変化したのも分かり易い演出。彼によるとこの流れは、"This is life."なんだとか。
シンプルなウール・ケープにセットアップ・スーツ、ストラップレス・ドレスにドレーピングが美しいワンショルダードレス、ブラックレースにモダニティとしてのローズ・プリント、ランウェイ後半の立体感のある生クリームのようなムースはエレガントにフェミニティを表現。金属的なアクセサリーはいつものように素晴らしいの一言でしたね。
クロージングに関する情報が正確に全て整理されており、不要なものが削ぎ落とされてシンプルでありながらもハイクオリティであるのが作り手の技術の高さを証明しているかなと思います。情報量の過剰さによる誤魔化しではなく、必要なものを必要なだけ、過不足なく組み合わせることで実現するクロージングは、描く女性像の有りのままの美しさを賛美しているようでもありましたね。
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