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Burberry Prorsum 12SS Men's Collection

デジタルメディアの活用によってビジネスを拡大しつつも、コレクションではクラフトマンシップを賞賛することにフォーカスを当てたChristopher BaileyによるBurberry Prorsum 12SS Men's Collection。ブランドのコアには人間の手や感覚による真摯なモノづくりがあり、その周辺にマーケティングツールとしてのデジタルメディアがあるのであって、その順番を忘れてはいけないですね。

11-12AWコレクションでもあったフェミニン・フィーリングを残しつつ、ハンドクラフトを意味する(インターネットでは感じることが出来ない)手触り感のあるマテリアルとしてラフィアをフィーチャー。トートバッグやコルクソールのモカシン、タモシャンター帽やコートの襟などにラフィアがモチーフとして多用されていましたね。アースカラーのパレットと民族的なイカットパターンは温もりのある豊かさを表現。ランウェイには仄かに土の匂いが漂っている感じがあったかなと思います。
ホワイトシャツの胸にあったイメージとTシャツやニットに付けれられたプレートによるパターンはアクセントが効いていました。春夏シーズンですが、ニットやアノラックなどのコートが多く登場していたのが印象的。デニムが使われていたLookは爽やかな空気を運んでいたかなと思います。

ここ数シーズン続いていた濃いミリタリー・トーンが少し抜けて全体的に軽くなり、リラックス感が出て来ましたね。全体的にカジュアルな要素が多かったので、テーラリングなどを用いてもう少しコレクションに緊張感があっても良かったかなと思ったりしますがどうでしょうか。

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posted by PFM