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Alexander Wang 12SS Collection

"The idea of living life on the edgy."という女性についてのアイデアを出発点にしてクリエイトされたAlexander Wang 12SS Collection。
BMXやNASCARレースといったモータサイクルスポーツからインスピレーションを受け、ストリート感とスポーティさを組み合わせて展開されたコレクションは、エッジの効いた雰囲気の中にもガーリーな要素があったのが彼らしいですね。逆に言えばエレガントさがほとんど無く、コンパクトにストリートウェアとしてまとめられているとも言えるでしょうか。

レーザーカットされたメッシュ素材に多用されたジッパー、ショーツやタイニースカートと組み合わされたポケット付きのペプラム・スポーティウェア、ボタニカルプリントにインタルジアパターンのモーターサイクル・オールインワン、リトルボディコンのミニレザードレス、スタジアムの座席表をモチーフにしたトライバルパターンがあしらわれたシアー・ジャージーとインナーのスウィムウェアなど。
レザースカーフやメッシュ素材のヘッドスカーフ、モーターサイクル・ヘルメットにゴルフバッグから影響を受けたバックパックも気になった感じですね。ストラップの付いたポインティシューズはStyle.comで90年代のようだと書かれていましたが、Versaceっぽい雰囲気が少しあったかなと個人的には思いました。ここまでストリートでスポーティなコレクションであればパンプスである必要性もあまりなかったのでは?とも思いましたけれど、あえてそこは女性性を残した感じでしょうか。

今年2月に旗艦店をニューヨークにオープンしたAlexander Wangですが、来年早々には北京に2店目をオープンさせ、その後はアジアとヨーロッパで更に7店舗をオープンさせる計画があるようですね。背負うものが増えてくると必然的にそれはクリエイティビティに影響を与えることになる訳で、ビジネスとの両立という部分はデザイナーとしての宿命でもあります。出世コースをひた走る彼が向かっている場所はどこなのか、というのも気になるところですね。

via style.com wwd.com vogue.com dazeddigital.com fashionwiredaily.com showstudio.com tFS

posted by PFM