Gareth Pugh 12SS Collection
ここ数シーズンはウェアラブルな方向性でコレクションを重ね、11-12AWではLookに色を取り入れていたGareth Pughでしたが、2012年春夏コレクションでは少し昔に戻りましたね。彼の話によると今回は少しだけ過去を振り返ったコレクションで、ランウェイショーはハードなLookから始まり、後半に掛けて徐々にソフトなLookへと変化させていったようです。終盤のブラックとホワイトで構成されたセクションについては、相反するエネルギー(ネガティブとポジティブ)をLookの中に精製し、それらをクロージングの中で機能させるというアイデアだったようですね。
Crystal RennをフィーチャーしたRuth HogbenによるFashion Filmからショーはスタート。ケージのようなホリゾンタル・ストライプにメッシュや直線的なカッティングといったGareth Pughらしいグラフィックエレメントによって進行し、ソフトなLookになるにつれて彼のアイデンティティとコマーシャリズムの均衡が取れていっていましたね。
Gareth Pughによればミニドレスやローブに使われたモノクロストライプはそれらが揺れ動くとき、ブラックがすべての色を吸収し、ホワイトがリフレクトすることで一種の虹を描く効果があり、そのエフェクトが彼はとても好きとのこと。スタティックなイメージだけでなく、動きによって表現され得るものまでコントロールすることは服をつくる上で重要なことでもあります。
ショーのエンドに登場したダークパープルのインセクティバルなSF甲殻戦士は、Philip Treacyによるグラスファイバーを用いたヘッドピースがドレスよりもエッヂを効かせていたかなと思います。Tim Blanksがレビューしているようにヒューマニティが排除されているので少し嫌悪感がありますが、Gareth Pughのサブテキストとしてはパーフェクトな表現でしたね。
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