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Comme des Garcons 12SS Collection

"White drama"と題された川久保玲によるComme des Garcons 12SS Collection。
コレクションのタイトルについて川久保自身の説明によれば、"All of life's drama in a white dress,"とのこと。Adrian Joffeが更に、"Everything that makes you happy and sad in life."と説明していますが、これはつまりTim Blanksが書いているように、birth, marriage, death, transcendenceについてということですね。

フルホワイトのコレクションは、60年代のオートクチュールからの影響を感じさせながらの展開。膝下まであるロングスリーブに花の装飾、フラジャイルなレースにクロッシェ、クリノリンにストリートアートからのタギングを加え、サテンのドレスは立体的なフォルムを描く。
出生、婚姻、死といった宗教的に意味付けされた人生の式典の詩的で美的な感受性を彼女らしくひねりを加えて表現されるコレクションは、なぜ人は宗教性のある儀式的なものに美しさを感じるのか?という問いを思い起こさせますね。

精神世界を描くことを通常とするComme des Garconsの目的とするところは、奇妙な美しさに出会うことにあると言えるでしょうか。ランウェイショーは腕を結ばれたLookから始まり、そして同様のLookで終わる。記号性と意味の間にある美しさに関する調査は彼女らしいコレクションですね。

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posted by PFM