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Chanel 12SS Haute Couture Collection

Grand Palaisにプライベート・ジェットの客室をセットして行われたKarl LagerfeldによるChanel 12SS Haute Couture Collection。

美しいブルーに染まった王女を思わせるスクープネックラインとベルカフスが目を惹く構築的でタイトなドレス、膝上丈からアンクル丈までの多様なルック、ジーンズのポケットに手を入れる男子のようにスラッシュポケットに手を入れてのウォーキング、加茂克也によるジュエリーを散りばめたヘッドピースと耳元を飾るサファイアのイヤリング、ドレスを彩るビーズとスパンコールにハウスシグネチャのブルーのカメリア。
ラストルックに登場した翼を持ったドレスは今回の空をモチーフにしたランウェイによく合っていましたね。

Tim Blanksがレビューしているように、服の複雑さ(厳格さ)をドロップウエストやポケットに手を入れるというストリートの若者のだらしない仕草を用いてカジュアルダウンし、クチュールコレクションをあくまでもリアル側に振っているのがKarl Lagerfeldらしい感じ。逆立ったヘアスタイルもそれを意図しているようで、エレガントな中にも切れ味の鋭いエッジの効いた女性像がChanelらしく表現されていますね。
新しさに関して言えば目を見張る要素はありませんが、いつものように高い次元での安定したコレクションは流石といったところ。モデルのキャスティングに関しては、今回もTaoがキャストされていたのが気になりましたね。

via style.com vogue.com nytimes.com fashionwiredaily.com showstudio.com tFS

posted by PFM