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Marc Jacobs 12-13AW Collection

城の遺跡をモチーフにしたRachel Feinsteinによるコンストラクションペーパーセットを背景に、ミュージカル"Oliver!"からのLionel Bartによる"Who Will Buy?"をサウンドトラックに使用して行われたMarc Jacobs 12-13AW Collection。
今回のコレクションの最初のインスピレーションソースはKenneth Angerによる1953年の映画"Eaux d'Artifice"だったという話がマークからありましたが、これはRachel Feinsteinによるセットやランウェイに影響を与えているように見えましたね。

Stephen Jonesによる"The Cat in the Hat"からヒントを得た特大サイズのフェイクファー・ハット、Kurt Cobainからのティンセルにルレックスやメタリック・パテントレザーの質感、セーフティピンによって留められたクロッシェ・ストール、Gloria Vanderbilt, Lynn Yaeger, Cindy ShermanにAnna Piaggiといった女性についての考え。ベル型のアンバランスなシルエットは童話性と幼児性を伴いながらミステリアスな可愛らしさをランウェイに描く。

tFSなどでも指摘されているように全体的にComme des GarconsやYohji Yamamotoの影響下にある感じがあったかなと思います。マイルドなJohn Gallianoという雰囲気も確かに。それらのブランドの濃さは無くなり、あっさりとコマーシャライズされているのが良くも悪くもMarc Jacobsらしいですね。

今回のランウェイショーにおいて、CFDAによるモデルのキャスティングの推奨年齢に関するガイドラインである16歳を下回るモデルを起用したことでちょっとした問題を引き起こしていましたが、あくまでも「推奨」なのでお咎めは無い様子。On the Runwayのコメント欄にあるチャイルド・モデルとチャイルド・アクターの違いという視点は読んでいてちょっと面白いなと個人的に思いました。子役が良くてモデルがダメという考えは一見、矛盾があるような気がしなくも無いのが面白いですね。

via style.com wwd.com vogue.com vogue.co.uk runway.blogs.nytimes.com blogs.wsj.com fashionwiredaily.com showstudio.com tFS

posted by PFM