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Christopher Kane 12-13AW Collection

Al Pacino主演の映画"Cruising"からのサウンドトラックをBGMにセットし、フォトグラファーであるJoseph Szaboの作品から影響を受けたというChristopher Kane 2012-13年秋冬コレクション。

ブラックから始まったカラーパレットはやがてブルーに変わり、そして、パープルからレッドへと移行。「パテントレザーとモアレ、フォックスファーとミンク、立体的な3D刺繍による鎖帷子。」とChristopher Kaneから説明があったように、主にこの3つの要素によってコレクションは進行していましたね。
Joseph Szaboの写真に映っていたティーンエイジャーがインスピレーションソースとなった「モアレ」の他にもピンストライプやレオパード、そして彼らしいフラワー・プリントなどのパターンが格子型のカクテルドレスでダンスを踊る。昔からあるものを新しく見えさせようとする意図を持ったプレーンなケーブルニット・セーターもランウェイの中では適切に存在感を示せていて良かったかなと思います。

少女趣味的な要素に少しだけ悪趣味な要素(今回は光沢のある縞模様(モアレ))を加えて、それによって作品の強度を増すという方法論。いつもの彼らしいやり方でのコレクションは流石に安定感がありますね。自分なりの色を持ち、コレクションを積み重ねながらファッションの世界を航海し続けられるデザイナーはそう多くは無いので彼のようなデザイナーには今後も注目していきたい、といったところです。

via style.com wwd.com vogue.com vogue.co.uk nytimes.com fashionwiredaily.com showstudio.com tFS

posted by PFM