Burberry Prorsum 13SS Men's Collection
Christopher BaileyによるBurberry Prorsum 2013年春夏メンズコレクション。
今回のコレクションのタイトルは、"Come Rain or Shine"。このコレクションに付された名は、Burberryがレインウェア・カンパニーであることの暗喩と人生には良い時もあれば悪い時もある(世界的に金融危機が叫ばれているが、人の一生は短いので我々はそれを楽しむ必要がある。)というポジティブな意味を持つ。
ランウェイショーはテーラリングにヴィヴィッドなメタリック・シルクを組み合わせるというアイデアからスタート。シャイニーカラーのブルーやパープル、イエロー、グリーンといったカラーパレットはDavid Hockneyの影響を受けたもので、コートやシャツに見られた幾何学的なグラフィックパターンはDuncan Grantの作品から影響を受けたもの。
大きく曲線を描くラウンドショルダーが特徴的なボマージャケットを始めとしたミリタリーアイテムに、タックの入ったスラックスとサンダルをバランスさせようとする試みは個人的に見ていて面白かったですね。シャツをタックアウトしているLookがいくつかありましたが、異なるグラフィックとカラーをレイヤリングさせるという意図がそこにはあったかな思います。終盤のメタリックレザー・ブルゾンとテーラリングの組み合わせも同じ考えに基づくものですね。
雨でも雪でもなく、テントに降り注ぐ陽の光を受けて輝く服たちによってドライブされたコレクションは、天気を味方につけたBurberryらしいコレクションと言えるでしょうか。Christopher Baileyの安定したクリエイションは、Burberryに安定した大気を齎している感じですね。
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