Ralph Lauren 13SS Collection
スペインやラテンアメリカという彼にとってのエキゾチックな場所からインスピレーションを受けて行われたRalph Laurenによる2013年春夏コレクション。
カラーパレットにはブラック、ターコイズにレッドやホワイトをセットし、マタドール・ジャケットにセラーぺ・ストライプ、ラッフルやフリンジといった異国情緒な装飾要素とLauren Ladyがランウェイショーでタンゴを踊る。スエード素材を用いたショート丈のジャケットやブルゾン、差し色としてのヴィヴィッドなスカーフにエスニックなグラスビーズ・ネックレス、斜めに掛けた小気味良いコルドベスハットにベレー帽、ブランドのシグネチャとなるクラシカルなダブルのホワイトスーツにモダンな膝上丈のストラップレス・ドレスなど、古き良き合衆国の貴婦人とラテンの文化が融和する。
昨シーズンの"Downton Abbey"から影響を受けたコレクションに比べると大きな転換でしたが、Suzy Menkesがレビューしているようにどこを切り取ってもRalph Laurenのコレクションと言える形になっていたかなと思います。Miuccia Pradaのようなデザイナーがそうであるように、テーマの振り幅が大きかったとしてもブランドのアイデンティティがコレクションの中で確かに表現されるのが確立されたブランドであることの証左と言えますね。