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Berluti Fall 2019 Pre-Collection

Kris Van AsscheによるBerluti 2019年フォールコレクションがオフィシャルサイトにアップされていますね。

クリスが少し前にInstagramにポストしていましたが、写真は今年の4月にインドの北部にあるチャンディーガル(1949年、インド独立後のわずか2年後に計画された都市の一つ。)のGandhi Bhawanで撮影したもののようです。Gandhi Bhawanは、Le Corbusierが監修し、Pierre Jeanneretがデザインしたもので、Mahatma Gandhiの生涯や彼の功績に関する近代建築となっています。

カラーブロック・ブルゾンにウールパーカー・コート、コットン素材のフィールドジャケットは、レザーのディテール付き。ダブルのバイカラー・トレンチコートはクラシシズムとモダニティの両面を備える。
パティーヌには新しく"Ice Brown"が登場。これはヴァンアッシュがメゾンのアーカイヴを探求し、過去のパティーヌからインスピレーションを得て、グラサージュ仕上げによってアップデートされたもの。寒色系のブラウンと光沢感のあるテクスチャーの独特の色合いは、時間をかけた手作業によるクラフティング・プロセスの結果であり、豊かさと完全な現代性を齎す。

パティーヌは、ヴァンアッシュによるカーフレザーとナイロン、ラバーをミックスしたテクニカル・ベルルッティ・スニーカー"GRAVITY"や、Andy WarholのためにつくられたBerlutiのエンブレマティック・ローファーである"ANDY DEMESURE"などに適用される。

Kris Van AsscheによるBerlutiは、スニーカー等のスポーティーな軽快さとレザーのビターな重さ、2つの異なる要素がアクセルとブレーキとして存在しており、コレクションに抑揚を与えているでしょうか。重厚な表情で魅せるレザーはその存在感ゆえ、時としてそれ特有のアクやクセをコレクションに運びます。相反する2つの要素をバランスさせ、均衡点を探るのが今の彼のクリエイションとなっていますね。

posted by PFM